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私はSNSで見つけた投資案件を信じ、約200万円を送金してしまいました。
今振り返ると、「なぜそんな大金を送金したの?」と思われるかもしれません。
私自身も、詐欺だと分かった後に何度もそう考えました。
しかし、当時の私は自分が騙されているとはまったく思っていませんでした。
むしろ「良い投資案件に出会えた」と信じていたのです。
この記事では、私がなぜ騙されてしまったのか、その時の心理を振り返りながらお話しします。
※この記事は筆者自身の体験に基づいて執筆しています。記載内容は当時の状況や受け取った説明をもとにしたものであり、特定の企業・団体・個人に対する断定的な評価を目的とするものではありません。
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実はお金に対する不安を抱えていた
私がこの投資話を信じてしまった理由の一つは、当時の家庭環境にもありました。
私は会社員として働いていましたが、数か月後には退職を予定していました。
退職後の収入について漠然とした不安がありました。
さらに子どもの大学進学も控えていました。
教育費や生活費など、これから必要になるお金を考える機会が増えていた時期でした。
そんな中で、投資によって少しでも資産を増やすことができれば、家計の助けになるのではないかと思ってしまったのです。
今思えば、その不安な気持ちが冷静な判断を鈍らせていたのかもしれません。
最初は少額だった
最初から200万円を送金したわけではありません。
最初の送金額は比較的少額でした。
投資の世界では「まずは少額から始める」という考え方もあるため、不自然だとは感じませんでした。
そして一度送金すると、次の送金に対する心理的なハードルが下がります。
今思うと、それが最初の落とし穴だったのかもしれません。
毎日のセミナーで少しずつ信頼してしまった
LINEグループでは毎日のように講座やセミナーが行われていました。
私は最初、投資の勉強になると思って参加していました。
ところが内容は株式投資やAI投資の話だけではありませんでした。
家族の将来について。
老後資金について。
子どもの教育費について。
経済的な自由について。
そんな話が繰り返し行われていました。
当時の私は退職や子どもの進学を控えていたこともあり、その話に強く共感してしまいました。
気付けば投資案件そのものだけではなく、講師やグループ全体に信頼感を持つようになっていたのです。
アプリ上で利益が増えていた
私は専用の投資アプリを利用していました。
送金した金額はアプリ上の残高として表示され、AI投資が成功したとされる日は残高が増えていました。
画面を見る限り、利益が出ているように見えました。
私はその数字を信じていました。
しかし今考えると、その利益が本当に存在していたのか確認する方法はありませんでした。
人は数字を見ると信じやすくなります。
私も例外ではありませんでした。
他の参加者の高額入金を見て感覚が麻痺していた
LINEグループでは利益報告だけでなく、送金した記録のスクリーンショットも頻繁に共有されていました。
中には私から見ると驚くような高額な金額もありました。
最初は「本当にこんな大金を入金しているのだろうか」と思いました。
しかし、その投稿をしている人は一人ではありませんでした。
何人もの参加者が同じような投稿をしていたのです。
その様子を見ているうちに、
「これだけ多くの人が参加しているなら大丈夫なのかもしれない」
と思うようになりました。
さらに利益報告も続いていたため、
「利益が出れば、そのお金をまた投資に回しているのだろう」
と考えるようになっていました。
今振り返ると、完全に感覚が麻痺していたのだと思います。
女性参加者からの個別LINEで安心してしまった
グループ内にいた女性から個別にLINEが届いたことも大きかったと思います。
その人は、
「私も最近始めたばかりなんです」
「最初は不安でしたが利益が出ていますよ」
と話していました。
私は同じ立場の参加者だと思い、安心してしまいました。
後から考えると、それも信用させるための演出だった可能性があります。
しかし当時の私は、その言葉を疑うことはありませんでした。
親切なアシスタントを信頼してしまった
投資案件にはアシスタントが付いていました。
質問をするとすぐに返信があり、対応も非常に丁寧でした。
私はその対応を見て、信頼できる会社だと思い込んでいました。
人は親切にされると相手を信用しやすくなります。
私もまさにその心理状態だったのだと思います。
「自分だけは騙されない」と思っていた
今振り返ると、これが一番大きかったかもしれません。
私は詐欺のニュースを見るたびに、
「なぜ騙されるのだろう」
と思っていました。
自分は大丈夫だと考えていたのです。
しかし実際には、自分自身が騙される側になってしまいました。
詐欺師は「騙されやすい人」だけを狙っているわけではありません。
普通の人でも信じてしまうような環境を巧妙に作り上げてきます。
IPO当選で冷静さを失った
私が特に期待してしまったのがIPO株でした。
アプリ上で抽選に応募し、その後「当選しました」という通知が届きました。
さらに、購入できれば大きな利益が見込めると説明されました。
その時の私は、
「ここでチャンスを逃したくない」
という気持ちになっていました。
冷静に考えるべき場面だったのに、期待の方が大きくなってしまったのです。
損を取り戻したい気持ちもあった
送金額が増えるにつれて、「ここでやめたら今までのお金が無駄になる」という気持ちも生まれました。
後から調べて知ったのですが、これは「サンクコスト効果」と呼ばれる心理現象だそうです。
すでに支払ったお金を惜しむあまり、さらにお金を投入してしまう状態です。
私もその心理に陥っていたのかもしれません。
銀行と警察がいなければ被害はもっと大きかった
当時、私は追加で約150万円を入金する寸前でした。
夫にも詳しい事情を説明せず、「投資資金が必要」とだけ話して協力をお願いしようとしていました。
もし銀行から声を掛けられなければ。
もし警察から連絡が来なければ。
被害額はさらに大きくなっていたと思います。
今でもそう考えることがあります。
騙された自分を責め続けていた
詐欺だと分かった後、私は長い間自分を責めました。
「なぜ気付かなかったのだろう」
「もっと慎重になるべきだった」
そんなことばかり考えていました。
しかし今では、詐欺グループは最初から人を信用させる仕組みを作り上げていたのだと理解しています。
だからこそ、同じような状況にいる方には一人で判断しないでほしいと思います。
まとめ
私は約200万円を送金してしまいました。
騙された理由は一つではありません。
- 退職を控えていた不安
- 子どもの大学進学費用への心配
- 家族の将来をテーマにしたセミナーへの共感
- 利益が増えて見えるアプリ
- 他の参加者による高額入金の投稿
- 参加者を装った個別LINE
- 親切なアシスタント
- IPO当選による期待感
- 損を取り戻したい心理
こうした要素が積み重なり、私は冷静な判断ができなくなっていました。
もしこの記事を読んでいる方が同じような投資話に参加しているなら、一度立ち止まって家族や銀行、警察など第三者へ相談してみてください。
私の体験が少しでも誰かの被害防止につながれば幸いです。